こんにちは、webディレクターの錦織です。
先日、古い友人に誘われて「写真の撮られ方教室」を受講してきました。
「写真の撮られ方教室」の先生のサイトはこちら→
なんでも友人(女子)は、写真を撮られるときにいつもビックリ目(黒目が100%見えていて、かつ白目も見えている状態)になってしまうそうで、それを直したくて受講したいとのことでした。
私はお客様のスタッフ紹介写真を撮影することがあるので、そのときに何か役に立ちそう!と思って受講することにしました。
女性の方は、ご自身で起業されている方は別として、普通にスタッフ紹介写真とか撮りますよーとなると、たいがい恥ずかしいのが前面に出てしまい、コチコチになってしまうことが多いです。
よくあるのが、目はけっこう開いていて笑おうとしているけど、口元が妙に横にキュッとしまってしまう感じです。
もちろんプロのカメラマンさんに撮っていただく分にはカメラマンさんがいろいろ誘導してくれるので自然な笑顔が撮れるのですが、お客様によっては錦織さんが撮ってくれればいいよーという方もいらっしゃるので、受講後は少しでもよい写真を撮りたいです。
受講する前は、友人情報によると
受講者の声に、”人生が明るくなりました”くらいのことが書いてあったよ、
とのことで、二人でどんなんだろうね~~と言いながら会場に向かいました。
写真の撮られ方は姿勢から
会場に着くと、女子限定講座なので女子ばかり16人。
16人がコの字にすわり、中央に先生が立ちます。
お話がはじめるとまずは姿勢というか、立ち方について。同じ人でも角度によって写真に撮られたときに細さが全然違います。
細かいことは何点かあるのですが、要はカメラマンから見て斜めに立ちます。
ちょっと体をひねることで、写真に見せる体表面積を小さくするということみたいです。
これは、全身を写すときもそうですし、デコルテ部分より上だけ撮るときも同様です。
実際に正面に仁王立ちして撮った写真と、斜めになって写った写真とを比べると、かなりの違いがありました。
表情はそのときの感情を出す
誘ってくれた友人はなぜビックリ目になってしまうかというと、写真を撮られるときに、「目をつぶってしまうのが怖い」んだそうです。だから、必要以上に目を見開いてしまって失敗しちゃうんだよなぁという悩みを抱えていました。
先生曰く、「目を大きくして笑顔で写るなんて絶対無理!だって、笑うときは目が細くなるでしょ」
ふんふん、確かにそうですね。
だから写真の撮られた方レッスンでは、「好きな食べ物な~に?」と聞かれます。
斜めに立って、はじめはよそを向いていて、「その食べ物を思い出して、”おいしい”って言ってみて!」と言われます。
そして、それに応えてカメラのほうに振り向きざまに「おいしい~~♪」と言うと、その間にカシャカシャカシャカシャと連写されます。
すると、あら不思議。自然な笑顔が撮れるんですね~~。
すごく面白かったのは、「今度は洋服を着替えてみて!」というパターンです。
例えばドレスを着たつもりで「おいしい」というのと、普段着で言うのと、スーツで言うのとでは表情が異なります。
女性は「着替える」という妄想ができるので、その妄想を最大限生かして、そのときだけは「私は女優よ」くらいに思って恥ずかしがらないでやってみると、写真写りが悪い、ということにはならないということでした。
「目をつぶっちゃってもいいや」くらいがちょうどいいかも
受講して印象に残っている言葉は、
「女優さんやモデルさんみたいな写真写りになりたいと思っても無理!だってあの人たちどれだけダメ出しされて、自分の顔見てまたダメ出しされてってずーっとやってるんだよ」
「写真は感情を写すの。自分で自分にダメ出ししてたら、ダメなの。ダメ出ししてる感情が出ちゃうの」
ということです。
特に自分で自分にダメ出ししてるから、ダメな写真写りになる、というのはとても腑に落ちました。
「目をつぶっちゃってもいいや」くらいで「今、写真撮ってる!楽しいな~」とか、写真を撮られることが苦手なら今日のランチとか考えて「この肉おいしかったな~」とか思って、撮影に臨むと自然な笑顔が写真が撮れるのではないかと思います。
ちなみに私はポートレート用の写真です、というコンセプトで撮影していただいたところ、アゴを引いた状態だとうすら「仕事ができそう」、アゴを引かずにちょっと顔を斜めに抜くと「やさしそう」「声をかけやすそう」みたいに印象に見えました。
スタッフ紹介写真は正面を撮るわけではないです
ホームぺージのスタッフ紹介写真は、必ずしも正面からお顔がしっかり分かる写真を撮るわけではありません。
特に女性の場合は、そもそもホームページに顔出しするのが微妙な場合も多いです。
そんなときは例えば電話で話している様子を写真に撮ったり、お客様をお出迎えしている感じを撮影したりということをしています。
こういう写真はお顔自体はしっかり分かるように撮っているかというと決してそうではないのですが、大切なことは写真はほんの1~2秒の印象です。
ですから、ちょっと引きの写真ならより細く写るように、お顔が少し分かりやすい感じなら自然な笑顔になるように撮影すると、そのわずか1~2秒で受ける印象は全く異なってきます。
(セミナー中何度かその場で実際に撮影した写真を比較して見る、ということをしてみました)
そして、ここはカメラマンさんレベルだと思いますが、写真を見てくれる人がどんな人かによって、出す表情もちょっと変えて撮影してみて、選んでみるのもよいですね。
カメラの写り方も、想定ターゲットに合わせてコンセプトを持って撮影してもらう必要があることを感じました。ものづくりはなんでも同じですね。
写真は感情を表すもの。
このセミナーの受講者の声に、
”人生が明るくなりました”くらいのことが書いてあったよ、
の意味がなんとなく分かるような気がしました。
ホームページに載る写真は、知らない人にも知っている人にも見られます。
そのとき、自分で自分にOKを出している写真を見てもらうことで、好印象を持ってもらいましょう。
私が撮影させていただくときは、セミナーで教わった細かいことをお伝えしますので、モデルさんになりきってみてくださいね!