こんにちは、錦織です。
産業カウンセラーのときの学びです。
怒りは悲しみなんですって。
会社さんを訪問していると、必ず出てくる話題が「人」の問題です。
・人が足りないけど、採用が全くダメ。
新建ハウジングさんの記事にもこんな記事がありました。
「人手不足倒産、過去最高ペースに」の記事はこちら→
実際、後継者不足は多くの会社さんが悩まれていますね。
・働いてくれる貴重な人材いるが、どうもうまく思うように働いてくれない
・もはや社内に楽しい無駄話が一切ない
などなど。
私が産業カウンセラーの資格を取ったのは、そもそも以前所属していた会社で、社長も含めてみんなで仲良く仕事がしたかったからです。
振り返ると産業カウンセラーの勉強を始めるずいぶん前にも、日本メンタルヘルス協会というところに心理学の勉強にも行っていました。
その時も動機はやっぱり、みんなで仲良く仕事がしたかったから。
時遡ることうん十年前、私は学生のときに「臨床心理学」という授業を取っていました。そのとき先生が臨床心理士の条件だったか心構えだったか忘れてしまいましたが、
「その人がその人であるが故に、絶対的にその人を尊重する」
と言っていたことを覚えています。
それを聞いた私は、そんなことができる人がいるの???ととても衝撃を受けたので、そこだけ覚えているのです。おかげで心理学的なセミナーに行くのは抵抗がありませんでした。
みんなで仲良く前向きに楽しく仕事がしたい
そう思ったのは、決して無駄なおしゃべりを楽しくしながら仕事がしたいとか、ランチはおいしいところに行って女子会を楽しむとか、そういうことではありません。
例えば大好きなお客様にニックネームをつけて(もちろん社内だけです)、そのお客様がこんなことしたいって言ってたよ、じゃぁこんなのいいじゃない?とか。
単純に朝は「おはようございまーす!」と元気にあいさつしたり、誰かが元気なさそうにしてたら他の誰かがちょっと気にしてあげるとか。
仕事の報告連絡相談も、先回りして「これこうしたから、こうこうこうなるかも。そしたらこっちかな、あっちかな」とか。
部下がいらっしゃる人だと、部下の報告連絡相談が早いと助かりますよね。
いちいち「終わった?」「どこまでできた?」とか確認する手間もないし、終わっていれば次の仕事もお願いできますし。
みなさんも経験があるかと思いますが、私は何社か働く中で、針のむしろだなぁ、行くのつらいなぁ、と思ったこともしばしばです。
今思えば、そんなときはたいがい自分だけがつらいわけではないような気がします。
誰かに怒りの感情があったり、嫉妬や意地悪な気持ちを持ってしまうことも人間だからありますよね。
プライベートなら距離を置いて、あまり関わらないようにもできますが、会社の人となるとそうはいきません。
ユニバーサルデザインの住宅を推し進めている社長さんがおっしゃっていました。
「介護もとどのつまりは人間関係なんだって」
「やっぱり”ありがとう”が大事なんだって」と。
会社も学校もご近所さんもママ友も、つらくなる要素は人間関係です。
どこの世界でも”ありがとう”は大事なんですね。
これはあくまで私の独断と偏見ですが、小さい会社だとこんな関係図に思えるときがあります。
↓独断と偏見で描いてみました。
怒りの感情になる前に、なんだかお互いに片思いしているのです。
お互いに分かってくれない。お互いにもっとやった仕事を見てほしい(評価してほしい)けど、まったく評価されない。
そんな中で、分かってもらえない悲しさが深度を増すと怒りとして湧いてくるのかなと思います。
確かに怒っていると、涙がでてくるときありますもんね。
そして、あきらめの境地になり、心が離れてしまうような気がします。
誰かが怒っていたら、腰を据えて話をよく聴く。怒りを発散してもらう。というのが必要ですね。
しっかり聴いたら、希望を伝える。
そして、会社という組織なので、同じ方向に向かえない人は自然淘汰されて然るべきと思います。
余談を挟めば、完全に関心がない状態になる前にみんなで会社の価値観を考えてみるのも良いと思います。
会社の価値観を出すには、社長と社員さんみんなの価値観を一度出す必要があるので、そこで何を思っているかが分かるからです。
そのような意味もあり、ブランディングはとてもよい機会になると思います。
ふだん、小さなことでも感謝を見つけて「ありがとう」を伝えて、問題が起きたとき、起きそうなときは話をよく聴く。
これってできそうでなかなかできることはないのがミソです。
ただ、「怒り」とは「悲しみ」のことなんだよ、と産業カウンセラーの実習で教えてもらったことは、怒っているということはとても悲しんでいるんだ、という認識に変わりました。
もし、今あなたが「許せない!」と怒っている人がいたら、それは悲しんでいる自分をそっと包んであげようと思うとか、
近くに怒っている人がいたら、この人は何について悲しんでいるんだろうと想像するとか、
そんな風に見方を変えてみると、少し楽になるかもしれません。
会社組織は、人員が自然淘汰されて然るべきと思っているのと同時に、みんなで仲良く仕事ができる方法って何があるかなぁと夜な夜な想いをはせる今日でした。
明日から「ありがとう」を1.5倍言うことにします!