こんにちは、ニックネーム副社長です。
今日は創業に向けて、なぜ立ち上げるのかをまとめてみました。
かなりロングな内容になってしまいましたが、こんなことが起業の動機です。
私はWEB業界に入る前は、看護師をしていました。
しかし、気づけばWEB業界歴も15年目に突入しています。
なぜ、WEB業界に入ったかというと「家業のお手伝い」です。
ある日夫が会社を辞めてきて、会社を立ち上げました。
私は小さなころから「だんなさんと一緒に仕事をしたい」という夢を持っていたので、自然とその会社を手伝うことになりました。
会社ははじめは夫である社長と私の2人でした。
看護師をしながらの雑務・業務系の仕事をしたのが1~2年ほど。
気が付けば、いつの間にか経理・労務・総務・ホームページ制作・ホームページ運用代行・営業といろいろなことをしていました。
そして、いつの間にやらスタッフさんにも囲まれて、ホームページの新規制作部のとりまとめ役となっていたのでした。
WEBまわりのことはいろいろ行っていたのですが、最終的には「ディレクター」という立ち位置で仕事をすることが多くなりました。
ディレクターとは、家づくりで言うと「現場監督」です。
ご要望を踏まえての工事(ホームページ)の施工計画の作成や工程の管理、品質管理、技術上の管理、従業員の技術上の指導するといったこと、もちろん”現場”ですからお客様とのやりとりも最も多い職種です。
10余年お客様と接してきて思うことは
・ホームページって実は何を訴えればよいのか分からない
・強味って特にないんだよな~~
・得意なこともないし、とくだん特技もないし・・・
とおっしゃるお客様(経営者)がとても多いと感じることです。
少し話は飛びますが、前職にいる間に「ランチェスター経営」というものを学ぶ機会を与えられました。
ランチェスター経営は、要は的を絞って戦略を練り、戦術に落とし込んでいく経営手法です。
しかし、個人的にはどんなセミナーや勉強会に行っても、やはり「ターゲットを絞る」「商品を絞る」等、ランチェスターと同じことを学ぶなぁと思います。
ランチェスター経営では、会社の業績は99%社長で決まると教わりました。
経営には目的があり、目標があり、それが戦略・戦術となっていくのですが、その前に大切なことは「願望」なのだそうです。
経営はまずは強く願う気持ちが大切であってそれがなければいくら目標を持って戦略を練って戦術に落とし込んでも業績に結び付きにくいそうです。
「願望」は「欲望」とは違います。
お客様にこうなってほしい、この会社(自分)はこうでありたい、世の中や人々ににこんな風に役に立ちたい、そういったものが「願望」です。
私が教わったNNA株式会社の佐藤先生のお言葉を借りると、「社長の願望」は経営の53%占め、目的・目標27%、戦略13%、戦術7%(スタッフさんに行ってもらうもの)なのだそうです。
勉強会での「願望」の会は、今でも目頭が熱くなるような講座でした。
そのランチェスター経営の勉強会を踏まえ、そうだ、社長の願望を聞いて、目的はお客様づくりと決まっているのだから、さらに目標を聞いて、戦略に落とし込んだものをホームページに落とし込んでいけばいいんだと思いました。
しかしながら、社長の願いを聴こうと思っても、社長さんご自身が日々の業務に追われていたり、昔作ったものが形骸化されて今では役に立っていないなどの理由で、「願望」そのものをはっきり言うことが難しかったり、そもそもあまり考えていなかった、という社長さんにも出会うことが多かったです。
あとは、商品戦略はとっても考えているだけれど、そもそもその商品はどんな誰にどんなときに買ってほしいのか、それによってどうなってほしいかなどは蚊帳の外、という場合も多いです。
そのような社長さんは、たいがい「きちんと考えないといけないよね~、でもどう考えたらいいか、分からないんだよね」とおっしゃっています。
そう、明確に「うちはこうだからこういうホームページにしたい」とおっしゃる会社さんは実はまれなのです。
あとは、WEB制作会社からの提案待ちという場合もあります。(これけっこう多いです)
でも、その会社さんのことを一番知っているし、未来を創ることをできるのは、やっぱりその会社の人たちだと思います。
その代表が社長さんです。
もちろん営業の方も、内勤の方も、お一人お一人仕事における願望は必要です。でも、まとめて引っ張っていくのは社長ですし、業績の99%は社長で決まるのですから、やはり社長さんです。
実は私もランチェスター経営の勉強会で願望をまとめるのは時間と脳みそを酷使しました。
幸い、願望をまとめる数年前に心理学の勉強に行っていたことがあり、そこである意味人生の振り返りをしたことがあったので、まとめることができたのだと思います。
いろいろな社長さんのお話を聞くにつれ、自分自身の願望って何だろうと考えたときを振り返ると、そうたやすくできるものではないよな、と考えるようになりました。
そうだ、なら願望を引き出せるようなヒアリングができればいいんだ!
そこからは、社長さんや集客・広報担当の方と考えるシートを作り、そのための時間を今までよりも3倍くらい割いてから制作に入る形を取りました。
また、しっかりヒアリングできるようになりたいと思い、「傾聴」という言葉はよく聞くけれど、本物の「傾聴」とは何だろう、どういう風にするんだろうという疑問を解きつつ技術も身につけたいと考え、産業カウンセラーの勉強もしました。
※産業カウンセラーは傾聴の面接実習が通算104時間義務付けられています。
しかし、このやり方ですと前職の会社では営業さんとぶつかってしまったり、営業さんのシナリオと異なったものができてしまうという問題が起きるようになってきてしまいました。
そうだ、独立しよ。
そしたら、お客様としっかり向き合って、WEB制作の前にしっかり願望を明確化して、それを元に目標を共有し、戦略を考え、それをホームページに落とし込めばいいじゃないか。
ホームページは作る工程も大事だけど、その前がもっと大事なんだ。
それがないと、ホームページの設計自体がぶれてきたり、何が目的だか分からなくなり、結果、アクセスも反響も淋しいホームページになってしまう。
ホームページで得られるお問い合わせというものは、その会社さんすなわち社長さんの想いに共感・共鳴してくれた結果だと考えます。
ターゲット以外の人からたくさんお問い合わせされても実契約に結びつかない、それではホームページが存在している意味がありません。
あとは、例え直接的に問い合わせフォームから送信してくれなくとも、来店してくれたときにはすでに社長・会社のことをよく知ってくれているお客様だったら、こちらも親近感がわきますね。
ホームページはは社長(会社)の願いとそれを実行する手段と実績を明記した宣言書であるかもしれません。
私は、その会社さんの願いに共感してくれる人をつなぐ、人と人が体温を感じるつながりとなり続ける媒体でありたい
そう願って彩企画を立ち上げました。
自らの強みって何だろう、得意な商品て何だろう、そういったことを悩んでいるときは原点である願望に戻るべきと考えます。
彩企画はあなたの本当のお客様を見つけるお手伝いをしたいです。