こんにちは、錦織です。
趣味の話です。けっこうマニアックかもしれません。
久しぶりにちょっとハマっていることがあって記事を書いています。ハマっているのはバロック時代の音楽家バッハです。
私は小学校1年生のときから、ピアノを習っていました。
コロナ前までは、2年に1回開催される発表会には欠かさず参加していたので、ふだん弾くことがなくても、2年に一度、一定期間は必ずピアノを弾いている期間がある生活をしていました。
しかし、先生が高齢(今御年90歳です)となったため、コロナ前を最後に発表会はなくなり、私がピアノを弾くこともほぼなくなりました。
が、ある方が亡くなったことがきっかけで、ピアノを再開しました。
コロナ禍で知ったのですが、楽器を演奏するということは「自分で自分の心を調律する」効果があるそうです。そんなわけで、意識したわけではないですがなんとなくまたピアノに向かい始めたのです。
それで、久しぶりにピアノを弾くにあたり、せっかくならバッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻24番のフーガを弾いてみようと思いました。
理由は、もともとインベンションに出会ったころからバッハは好きで、最後の発表会は平均律クラヴィーア曲集第1巻24番のフーガを弾きたいと先生に言ったら、「難しくて間に合わないからダメよ」と言われ、その時はプレリュードになってしまったからです。それで、最後の発表会はプレリュードだけだと短いからということで、バッハ1曲とショパン1曲という変な選曲になりました。
バッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻24番のフーガは第2主題的なところが大好きです。
2ページの途中からはじめる3声の響きです。
なぜなら、これを初めて聞いたときに「悲しみの中で、何かを慈しんでいる感じ」がしたからです。
だからこの曲をきくと、自分がつらくても子どもたちには精いっぱいの愛情をかけようとか、お世話になっているお客様や自分と縁がある人たちに感謝しようとか、そんな気持ちになります。
私はバッハが好きとは言っても、ただピアノを習っていただけなので、楽典的なことや歴史的な背景などは分かりません。でも、この曲に限らずなのですが、バッハはそんな気持ちになるのが不思議です。
そんな中でちょっとバッハそのものにもう少し興味を持ったところ、車田和寿さんというドイツ在住フリーのオペラ歌手の方にYouTubeにあたり、いろいろ教えていただいています。
バッハについては↓この動画にも以外たくさんあります。
それで、知ったのはこんなことです。
・バッハの時代はルターによる宗教改革の時代だった
・平均律もバッハ自身の子どもたちやお弟子さんたちのために作った練習曲
・バッハは子どもが20人いたけれど、10人しか大人になれなかった
・はじめの奥さんも若くして亡くなっている
そういえば、車田さんもおっしゃっていましたが、自分が子どもの頃に「『バッハ』って、『小川さん』という意味なのよ」と先生が言っていたことを思い出しました。小川さんではなく、大河さんよね、と当時先生が言っていました。ほんとそうだなと思います。
車田さんのYouTubeを見ていて、はじめはバッハはたくさん宗教曲を書いているので、マリアさまがキリストを抱っこしているときの音楽なのかなと思ってみました。
でも、いろいろ見ていくと、今はもしかしたらバッハの奥さんがお子さんを亡くして、悲しみの中にいるときに亡くなった子を抱きしめているときの気持ちなのかな、と想像しています。
と、妄想が止まりませんが自分がつらくでもまわりの人を大切にしよう、と思わせてくれるバッハの音楽はすごいなと思います。
バッハを聞くと、なんだか神様に触れている気持ちになります。だから慈しみの気持ちが湧き輪がってくるのかなと思います。私はキリスト教徒ではなく、宗教にも特に興味関心もない人なのですが、バッハの時代背景も知らないにもかかわらず、そんな心持ちになる音楽は宝物と感じます。
ところで、平均律クラヴィーア曲集1巻24番のフーガにトライしてみると、自分レベルだとまぁ難しい・・。音を取るだけでもかなりの時間がかかります。最後の発表会のときの選曲で準備期間が半年しかないからダメと言われた理由がよく分かります。
先日のレッスンでは先生に「よくここまで音取ったね~」と言われ、そんなに難易度が高かったのか???私程度のレベルの人が手を出してよい曲だったのかしらん???と思いながらも、やっぱり好きで下手くそな音を鳴らしています。
先生からは「1年くらいかけてじっくりやろう」と言われているので、好きが持続する感じで仕上げていきたいと思います。
↓私がはじめに発見した平均律クラヴィーア曲集1巻24番のフーガはこちらです。(3:26からがフーガ)
↓ちなみにバッハといえばグレン・グールドを思い浮かべる人が多いらしいです(3:02からがフーガ)
全然違う曲みたいでビックリしました。
本日は書きたいことだけ書いてしまいました。
さて、仕事に戻ります!