このところ、案件をうまく進められずに悩んでいます。
営業さんから案件をもらったときに、「どのようにどんなものを作るか」もある程度営業さんが提案しているので、当然申し受けするのですが、それを受けていざお客様のところに全然違う、ということがよくあります。
このような場合は、営業さんと先方の担当者の話について記録がない場合がほとんどです。
そんなとき、仕切り直しで再度ヒアリングからどんなホームページを作るかを決めていける場合は良いのですが(もちろん、このパターンが多いです)、
「それはもうやりました」
「営業さんはこう言っていました」
と言われてしまうと、どうにも困ってしまうのです。
もちらん、私が営業さんの言っていることのヒアリング不足が原因のこともあるし、お客様が望んでいることのヒアリングがうまくできていないことが原因のことがあります。
私は昔、営業職に就いていたことがあるのですが、当時から得意なお客様と不得意なお客様がいました。
得意なお客様からは何回もご利用いただけるのに、不得意なお客様は本当にさっぱり引き合いがありません。
当時は、広く浅くお客さまを作ることができる営業マンはどうやってやっているのだろう???ととても不思議に思っていました。
振り返ると、今も得意なお客様と不得意なお客様はパツッと分かれている気がします。
同じようにヒアリングしているつもりなのに、得意なお客様の言っていることは頭と心に入ってくるのですが、不得意なお客様の場合は、なぜか入ってこないのです。
もしかしたら、不得意なお客様でも、営業の中盤段階からディレクターも入りながらの打ち合わせになっていれば、また違った方向のヒアリングや提案になることもあると思うのですが、
私が現段階で所属しているWEB制作会社では、「営業」→「制作」がはっきり分かれてしまっているため、事実上そのような行動は難しいです。
以前は、私自身が営業に出てディレクションも行う案件もあったので、そのときはお客様と前向きにいろいろなことを話し合い、難しいこともありましたが、楽しく進めることができたなぁと思います。
それはきっと、得意なお客様だけをお客様にしていたからなのでしょうね。
不得意なお客様もディレクターとして、しっかり要望を組んで実現しようという思いもあり、産業カウンセラーの傾聴を学びました。
でも、その考えはちょっと違うな、と思っているのが今日この頃です。
なぜなら、お客様になってほしい人にお客様になっていただいたほうが、自分がお客様にすごく興味があるし、大好きだからいろいろな提案が思いついて、やるやらないは別として自分もお客様も一緒に成長できると思います。
納品後の接点にしても、好きな人とそうでもない人だったら、やっぱり好きな人に寄っていってしまいます。
もちろん、今私が置かれている状況では得意・不得意な言っていられません。
しかし、自らがターゲットとするお客様層については、「自分が大好きになれる人」という基準が大事だと思います。
人間ですからいろいろなタイプの人がいます。
単純に合う・合わないという場合もありません。
「自分が好きになれる人」と書くと、本当に単純に好き・嫌いみたいな感じを受けるかもしれませんが、
そこは例えば
・自分が営む仕事で人にこんな風になってほしいという明確な思いがある人
・お客様をウソ偽りなく大事にしている人
・自社が進むべき道を真剣に模索している人
・ご自身が自社のスタッフさんや協力業者さんを大事にし、結果、スタッフさんたちもお客様を大事にする会社
・心からの感謝がある人
等がぱっと浮かびます。
これを書きながら、実際のお客様の顔が浮かぶことがなんだか嬉しいです。
そんなお客様とたくさん出会って、叱咤激励も受けつつ成長していきたいな、お客様の成長にも何かしがの形で役に立ちたいな。
そのためにはまずは私がそうならなくちゃ。
幸い、大好きなお客様という見本が方々にいらっしゃるので、見習っていきます。
合うお客様・合わないお客様、それは単純なように思えますが、経営の目的である「お客様づくり」において、顧客ターゲットを決めるという大事なところであると思います。