こんにちは、錦織です。
このところ、お客様へのインタビューが続いています。
7月からも新たにインタビューが始まるので、楽しみです。
お客様へのインタビュー:前置き
私たちは、ホームページをつくるときに可能な限り、その会社さんの社員さん全員にお話をお伺いする機会を設けていただいています。
理由は、独立前のこんな経験です。(何回も同じことを書いていますが)
当時、ディレクター・デザイナーだった私は、一所懸命に社長さんの話・想いを聞いて、それをホームページに反映しました。結果、ホームページの完成時には社長さんにとてもご満足いただくことができました。
でも数カ月後、そのホームぺージからはこんなお問い合わせが入ってきたのです。
「お宅はホームページではすごくいいこと書いているのに、実際に社員さんに対応してもらったら、全然違うじゃないですか。どうなってるんですか」
社長さんもショックだったとは思いますが、私もショックでした。
あれほど熱く語ってもらったことは、「社長の」想いでしかなく、「会社」の方向性やミッション、ビジョンではなかったのかと。
その経験が、ミッションリンクって大事だな、と思うきっかけとなりました。
そんな経験もあり、みんなの話を聞かないと本当のその会社さんらしさは分からない、どうせみなさんの話を聞くなら、みんなの声で作られたミッションやビジョンがあれば会社のみんなも楽しく働けて、そこに共感して寄ってきてくれるファンは強いと思ったことが理念の作成と共有のお手伝いにつながっています。
お客様のインタビュー:現場の体温は現場にしかない
忙しい業務の合間を縫ってインタビューの時間を与えてくださる会社さん、スタッフさんにすごく感謝です。
なぜなら、社長さんだけもしくはweb担当の方のお話だけでは分からないことが、インタビューの中にはたくさんあるからです。
もちろんあらかじめ同じような話をお聞きしていることもあります。
でも、インタビューするとそれがもっと具体的で、そのときどんな風に感じたか、だからどうしたいのかなど、私たちが疑似体験できる気がします。
けしてその体験を私たちがしたわけではないけれど、現場の体温は現場にしかない、そんなふうに思います。
ホームページは閲覧者に商品・サービスを疑似体験していただくツールの一つです。
だから商品や商品詳細、実績・実績の詳細、実績のストーリーなどを載せるわけです。
それはWEB業界に入って間もないころに受けたセミナーでも、最近受講したセミナーでも言われています。
そして、体験的にも実績が載っているホームページは強いです。
閲覧者の方が、その実績を見て、ご自身と照らし合わせて「自分もこんな商品ほしいな」「自分もこんな体験してみたいな」と思ってくれるからです。
では、私たちはどうするか。
実際にそのサービスを受けるのが本当は一番良いのだとは思いますが、全部が全部そうはいきません。
それならば、実際にサービスを提供している社員さんに生のお話をお聞きする、その会社さんのお客様にお話を直接お聞きする、そうすると私たちの疑似体験につながると思います。
その上で発信する内容は、単なるいただいたデータの埋め込みではない、そこにさらに深い意味のあるものになると思います。
しかも、そうしたお話をお聞きする中で、なんとなくその会社さんの風土・文化を感じることができます。
これは、貴重な時間をいただくからこそ得られる生情報です。
こんな時間を与えてもらえるというのは、本当にありがたいことです。
現場の体温を伝える
本日は普通に暮らしていると、ふだんあまり接することがない企業さんでのインタビューでした。
ここでの時間は業界的なこともありますが、「血の通った人と人」がサービスを通して対話している、そこにはあたたかい体温があることを感じました。
お話を聞きながら、恐怖と罪悪感と安堵の気持ち、感謝の想いを体験させていただいた気がします。
感謝の想いのところでは、仲間の愛も感じました。
こんなチームがあるんだ、これをそのまま伝えたい。
私たちの仕事は、作業としてはパソコンの前に座ってカチャカチャとキーボードを打ち、マウスをクリックする、そんな仕事です。
でも、私たちの仕事の相手はパソコンではないです。
発信側も人間だし、パソコン・スマホの向こうには見てくれる人がいます。
人が共感するためには体温を感じることが必要だと思っています。
体温が通った疑似体験、それが私たちがこれからファンになってくれる方々へ伝えるべき重要な価値の一つ。
改めてそんなふうに思ったインタビューの日でした。
伝えられるように頑張ります。